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放射性廃棄物に混ざるグラファイト

放射性廃棄物に混ざるグラファイト(黒鉛)をダイヤモンド電池に再利用するメリット

原発は電力の安定供給ができる一方、危険な放射性廃棄物が生じるデメリットもあります。安全に処理することが困難なため、原発のあり方が問題視されているのも事実です。そのような状況において、廃棄物を有効に再利用する方法が注目されています。資源の重要性について詳しく知るために、原発ごみを再利用する方法について学びましょう。

原発から発生するごみの問題点

発電所はタービンを回して電気を作る施設ですが、原発も基本的な仕組みは変わりません。ウランの核分裂で生じる熱を利用して水を沸騰させ、発生した蒸気でタービンを回します。効率性が高く、電力を安定供給できるのが特徴ですが、核分裂の安全性を高めるために使用するグラファイト(黒鉛)が放射性廃棄物になる欠点は無視できません。放射性廃棄物になったグラファイト(黒鉛)は従来の技術では安全に処理することができず、密閉して放置するのがほぼ唯一の方法でした。密閉容器から漏れるおそれがあったため、問題視されていたのも事実です。

千年以上使える電池の開発が可能

千年以上使える電池の開発が可能放射性廃棄物は処理ができない厄介者というイメージがありましたが、技術の進歩によって再利用に役立つ資源と見做されるようになりました。グラファイト(黒鉛)を人工ダイヤに加工することで放射性物質を閉じ込め、内部で放射性崩壊が連続して起こる状態にします。こうすることで充電の必要が無いダイヤモンド電池になるのです。理論的には千年以上の使用が可能とされ、人工衛星や過酷な環境で使用する設備の電源として期待されています。

危険な廃棄物を役立つ資源に作り替えることの重要性

放射性廃棄物は人体だけではなく自然環境にも大きな悪影響をもたらします。安全に処理することが困難なため、原発のあり方も問題視されているのは否定できない事実です。放射性廃棄物から高性能のダイヤモンド電池を作るのは人体や自然環境の安全を確保するだけではなく、限られた資源を効率的に再利用することにも繋がります。